700168

エリーズ15度

<テーマ> 普通の生き方 生活者 平凡さと安定
<シンボル> インディアンが儀式用の布を織っている

儀式とは労役からの休息、または昇華なのだがそうなる確率は少ない度数だ。むしろ布の自己防御にウエイトがあるのかもしれない。この度数の15を360から引くと345度が来て、この度数を持つ人は前世戦争に関連した可能性を持つようだ。

一転して今回は安定した生活になるが、それが倦怠や没知性になることも多い。深いところで、過去生の戦争の衝撃からほとんどの人はゾンビ化してぞろぞろと行進するように生きる。ただ生きる。

ダラダラと人生儀式が続くだけなら、死すらも虚しいのかもしれない。愛の誤認もあるだろう。お化け作って魂入れずれずだから、我々はナンセンスな文化に虚しく笑う。もう動物本能にすら戻れなくなってしまった。

やがて塵芥のように宇宙の風が我々を吹き飛ばすのではないか。その時すべての記憶が剥奪される。地球に残された人は新しい儀式を歓喜の中で執り行うだろう。それまでの忍耐の度数だ。

サビアンシンボルでインディアンが出てくると、アトランティスの平和な文明への郷愁の可能性もある。この度数を持つ人は平和主義者か、単なる安定志向者なのかが問われる。

エリーズ16度

<テーマ> 恋 心の病 治療 歌 霊能
<シンボル> 美しい夕映えの中で精霊たちが活動している

このシンボルは『究極のサビアン占星学』でほぼ良いと思われるが、追記すると「夕映え」というのは太陽が去ろうとして魔である月の世界に変わろうとしているから、その境目で最後の執着が照らされるといえそうだ。

ここでは精霊としたが、原典ではネイチャースピリットとしていて、地水火風の四大力の襲来としたほうがよいだろう。四大力はアグニヨガではカルマもしくはシャドーを運び込むエネルギーとしており、大師はけっしてボジテイブなものとしてはいない。

そう考えるとこの度数はやはりその人のシャドーを照らすとするしかないのだが、現れは実に多様である。もしくは意味なく生命力が活性化する場合も見られるが、この度数に潜在意識の度数である32度43分を足すと48度と49度となり、浄化あとの覚醒が示される。だがそこまで行けず何らかの快楽に陶酔するだけのほうが多いようだ。

ただ病気になる人もいたり、逆に治療をする人もいる。歌を歌わないと虚しい人、恋や性のことばかり考えている人たちなどなどもいて一筋縄ではまとまらない。全員なんらかの病気ともいえるが、力を試されているだけかも知れない。幻覚圏からの打撃。