700111

余白としての生徒との対話
プロット3 プロセスのこと2

***ルディアーをアストロロジーの歴史から見た場合どう位置付けますか。

なんといってもアストロロジカル マンダラでサビアンシンボルの解釈をしたことに尽きると思います。よく、彼を学ぶべきかと聞かれましたが、他の本が今必要かどうかは疑問があります。他の人の本にいい本があるかというと、それも疑問なのです。自分にとっては精々エバーティンのアスペクトブックぐらいです。つまり教化書はまるでないのです。

依然としてアランレオ系の検証されない理論を鵜呑みにしているところがあります。ところが以前の生徒たちは、まず古典をやっていないとサビアンは分からないという人が多かったのです。そこがこれからどうなるかです。

無駄な遠回りで一生を棒に振るケースは多々あるのですから、学ぶ道筋はとても大事です。ルディアー自身が、サビアンの解明を除けば、その遠回りをさせられたと思います。

アストロロジーは知的玩具、という言葉がどこかのサイトにありましたがその側面はあると思います。一般的にいえば、学ぶというのは予知法の技法が当たるかどうかが中心になります。それだけを繰り返してしまう。でもそれは基本的には事後検証に終始することに尽きることです。

その面白さは否定しませんが、私にとってルディアーはそうした姿勢に疑問を提示してくれたという意味では教師だったと思います。


***無限につづくホワイだと言っていたといいますからね。

他の人は誰も疑わなかったことがアストロロジーの歴史を停滞させたとはいえますが、そもそも本質として古典占星術はもしかすると無駄な知識かもしれないということもこの時代になれば考えなければなりません。

無駄な知識というのは人を愚かにするだけです。なぜそうなるかというと、視点がまるでない、当たるかどうかしかないということです。これらのことで結論的に言えるのは、当たるものを求めるならサビアンをやるしかないしそれ以上のものを求めるなら何を求めるかをまず確認しなければならないということでしょう。

ルディアーの本がそれを私に教えてくれたかということは、まったくなかったのです。それは時代が違いすぎるからです。

face1

***強烈に時代が違うということですね。

そうです。だから古いものは通用しないのです。細部にこだわれば重箱の隅を突くだけです。若い人は鵜呑み教師に幻惑されてはなりません。今一番必要な知識、は我々がこの変革の時期にどうなるかということと、我々の真実の霊魂とはだれかということだと思います。私の研究してきた体系以外にこれに答えることはできないでしょう。


***アストロロジーが何のために継続されていたかは、これから初めて明らかになるのですね。

他の方法、例えば霊能などでは知りえないのですから、今の時代こそ、このアストロロジーが必要です。状況のすべてを知的に把握していなければパニックになる恐れがあります。