700072


***縁起の法則は、教えれば一応の理解はできるのではないですか。知に対する希望は残っていると思いますが。
 
自我理解に留まりそうですね。それほどこの次元の同化力は強いのです。しかしわずかな可能性が、自分の前世という神秘世界の扉を開くのかもしれません。縁起の法則というより、そちらを優先したいですね。神秘としての自己を思い出すということです。

しかしその存在の神秘なるものは惑星として限定されていると思いますね。ここが大事かもしれません。


***具体的に説明してください。
 
月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星という星は、ある意味で運命論的視点で見たほうがよいでしょうね。しかしこの場合でもいろいろな加工が必要なのですが、統合度数を意識しつつ、4度取りで見ること、ネガティブ止めというものも参考にするということです。さらにサイドリアル、トロピカルの問題があります。必ず両方のチャートで見なければなりません。
 
***まずそこをクリアするということですね。
 
そうですね。最初は運命論的視点のほうがよいのですが、古典がいう年代論、惑星の配置はそれぞれの年代を現すというのは完璧に正しいのではないものの、ある程度符号するとしておいてください。

それと古典の宝ともいうべきアスペクトは重視しなければなりません。ここのつながりは、アスペクトという現象を経てサビアンの度数にいくということと、その在泊は統合度数側に行く可能性が高いということを意識するとよいでしょう。

この段階で人生の目的を把握するとすれば、統合度数のほうが良いといえるでしょう。統合度数は在泊度数を360度から引いたものですが、そちらに前世の潜在意識への回帰がある場合があるからではないかと思います。しかし絶対ではありません。他の方法で前世を調べたものと照合しなければなりませんから。
 
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***4度取りは必要なのですか。
 
いい質問ですね。サビアンで必要なのは必ずウエーブで捉えるということです。アグニヨガでは人生は滝のようにごうごうと前進するものだというフレーズがありますが、在泊点は現象のピークとして前後に変化するものと考えてください。その場合は前後7度動かす必要があります。
 
***ウエーブ的理解は進行法の場合でも大事なのですね。
 
エネルギーベルトのどの部分が自分にとっての救済なのかということを知ることで、多少の錬金術をかけられますからね。けれども基本的にはベルトの度数にネイタルの惑星の在泊基数が当たっている場合が特に強いと考えておくべきです。
 
***しかし複雑ですね。
 
いえ、もっと複雑になりますよ。(笑) このシステムを誰が作ったのかということを考えてください。私たちはその存在の意識をトレースしないと、この周期は完成しませんから複雑さについていける緻密さが要求されます。

その次は運命論という思考の解釈の限界をどう乗り切るかということです。それには一度運命を知らなければなりません。ルディアーは、ホロスコープは音楽の譜面のようなもので、それを演奏するのは我々人間なのだと言いましたが、現実化するのは人間なのです。

しかし、波動を受け取っているのは人間以外の存在です。これはカスタネダのグルであるドン・ファンに言わせれば、イーグルという不可解な空間ということになります。

その意味で惑星のもたらすエネルギーは我々人間の貢物のようなものです。けれどもそれだけだと人生はまるで意味のないものなのかもしれません。ロボットです。
 
***その通りに生きる必要はないということですか。進化すれば加工できても、今は無理だと思いすますが。たとえば月や水星のケースなどは、まだエゴが出来てないので圧倒的な力で侵入すると思います。そういう力に対してどうするのですか
 
エゴが出来てから加工すればいいではないですか。ネガティブなものを加工しないで、死ねばその波動を死後世界に持っていくのかもしれません。
 
***そうなれば死んでからも人生の苦しみを経験するのですか。
 
求道をしていればそんなことにはなりませんが、ただ生きただけの場合はその恐れもあります。一般の方でもひどい苦しみを味わった場合は赦免されるといわれます。

なぜならば、イーグルはこの周期の暗い部分の経験を放出のために求めるからで、その俳優に選ばれた人は感謝されるようです。逆転して至福に入る人も多いのです。ハイラーキーは涙は必ずぬぐう、と言っていますから。