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プロット1 テーマのことなど2

***このサビアンで自我を乗り越えられないのですか。
 
現在のところはそれが一番いいかもしれません。欠点のようなもの、カルマの原因になっているものは、前世からか遺伝子から持ち越している可能性がありますし、それは今生のトラウマであることもあります。それをなんとかしないと、夢や希望といっても道元用語の画餅―絵に描いた餅になります。

現実のプレッシャーにすぐ負けて後退しますので、雑念カオスの人間になります。それを乗り越えるにはサビアンによるマインド管理が求められるといいたいところです。
 
求道者の場合は、一つは性格を変えなければならないとアグニヨガでもドン・ファンでも言うのですから、それによって霊のエネルギーを補給しなければならないと思います。
 
***あなたの場合はどうなのですか。
 
ドラコニックチャートというのはある意味でそうしたカルマの強いものを現すことがあります。こちらは霊体のものともいえます。私の場合はドラコニックのアングルにフィクスドの29度がありますから、悲しみの乗り越えが最大のテーマになり、その具体的展開はトロピカルチヤートやサイドリアルに示されるでしょう。

私の場合はトロピカルの火星は24度ですから家庭の喪失、サイドリアルには4度がありますから極端な恋愛好きとなってしまいます。(笑) しかしこうしたことは当たる、当たらないではないのです。まだ占いレベルの意識しか使えない人は、その点を十分留意しなければなりません。必ず出るとは限らないのです。
 
***しかし火星は出やすいともあなたは言いますが。
 
確かに火星は感情に直結しますが、その意味では火星は超克テーマのNO. 1になることがありますが、絶対ではありません。また予知することは難しいと思います。過去のことや今起きて初めて分かることだということを
占い師の人は理解しなければなりません。

彼らは自分の知識に溺れてはまずいのです。頭脳が単純すぎて、当たるとエキサイトしてしまうのですが、まだ先があることを知らなければならないでしょう。

たとえば私の火星でいうとまずシンボルの複合的な意味を知っていなければなりません。23度は火星が来れば社会に認められにくいこと、反社会的傾向があることの意味になりますが、これは統合度数という360度から引いた重要な変換度数をかけると337度ミュータブルの7度があり、私はアートの才能があったり理解することや、ロマンチストであることになります。また度数進行法をかけるとマイナス4度には19度があり、幸福な結婚は不可能ではないのかなと思わせるところもあります。
 
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 撮影 沢渡朔 

 
***しかし火星がすべてカルマならそれも無理だということになりませんか。
 
火星はカルマでありカルマを実現しようとするパッションなのでしょうね。感情的に居心地の良さそうな部屋というところもありますが、いずれ追い立てを食うのです。(笑) 追い立てというのは転換できるのではなく精神的に命取りになり、それで終わるという意味です。しかし人間である以上自己意識を使って猛然と戦うべきです。それは単純な戦いではないでしょう。

***納得できたらそこに情熱なり葛藤を持ち込め、とあなたは言うのでしょうが私にはどうしても運命のようにしか思えないのです。
 
確かに運命ではあります。この周期には終わりつつ運命ということです。もう終わるならこういう他者の運命を生きたという視点で見られないのでしょうか。
 
***戦うということは変化させるという意味だと思いますが、それは変換や他の惑星とのコンビ、とりわけソーラータイドという太陽から冥王星までの惑星の流れの把握、それからあなたが創造度数と呼ぶものなどを検討しなければならないのですね。

それに複合チャートのこともあります。他のチャートでどうなっているかですが、これはあとで解説しましょう。トロピカル内部で創造性を見る場合はアグニヨガが言うように、金星、木星を使います。

私の場合は金星で40度、41度ですから、愛されないという悲惨さを乗り越えて自分の好きなことの道に進めということと、木星では別れてしまえということになります。(笑)

実際問題としてそれは起きたことなのですが、火星のもたらした痛みは私には消えていないのです。それゆえ私は自分の火星からまだ自由になってはいないと思っています。火星がアスペクトがすればまた出てしまいます。それでも希薄にはなりつつあります。

なぜ希薄になっていきつつあるかというと、次のサティアユガの完全な自由なエネルギーが入りつつあるからです。本当に集中すべきなのはこのエネルギーなのですが、カリユガというこれまでの暗黒周期の火星がまだ優勢なら、サティアユガのエネルギーを見ることはできません。無理です。

ならば不幸のまま死ぬことになります。潜在的不幸という壁かもしれませんが―